第285章 あなたに何度でも(5)
その日の晩は一晩中、話をした。
「この前は、そ……の///最中に意識を失くしてしまって最後まで出来ずにすいませんでした///」
話をしている内にだんだん背景が見えてきた。この天女のひまりは徳川家康の教育係。教育っていっても性教育の……。
反応からして、
既に恋仲も同然な関係なようだ。
そして恐らく織田信長が言っていた儀式はもしかしたら、元服の……。
ーー徳川が剣を見つけて戻ってくるまでの間、ひまりに儀式の話はしないつもり。でも何か変化があるといけないから側にいるよ。
ーー分かった。その間、ひまりを頼む。
本当は神木なんかに任せたくなかった。
今頃……泣いているだろうか。
(それとも……)
「今宵も月が綺麗ですね」
こんな風に笑っているのだろうか。