第244章 天邪鬼の愛〜中紅花〜（31）時が繋がるルージュ編※R18

胡座をかいた上に跨って……

そして……

教えて貰ったように私は右腕を家康の首裏に絡ませて、脚の間でいきり勃つモノを左手でやんわりと添えるように握ると……「……っ」さっきまで浮かべていた真剣な表情が、今度は眉を寄せて悩ましげな表情に変わる。



「家康に触れるの…嫌じゃないよ……」



少しも嫌じゃない。
触れたいからって素直な気持ちを言葉にして伝えると、家康は一瞬だけ喉を詰まらせて「それ以上は禁止」って、少し困った顔をしたまま笑みを浮かべると唇を押し当てて、私の言葉ごと塞ぐ。

そのまま、
腰を突き上げるようして動き始めた。

緩急なリズム。
ゆっくりかと思えば、途端に急ぐような律動に私の身体は家康の上で止まったり、跳ねたり……


「ンッ、……ンッッ……はぁっ、……」


「……っ……溢れた蜜で…滑って…くっ…」


「…あっ、そこ…擦っちゃ………はぁ、んっ……」



私の脚の間で、手に添えた家康の硬いモノが敏感な部分を擦りながらあたって、まるで本当に挿入しているみたい。

チュパチュパ……わざと大きい音をたてて、ピンと張り詰めた先端を舐めたり、甘噛みされたり、吸われたりされて、それだけで溶けちゃいそうになるのに……感じて濡れて身体の芯がどんどん熱くなって……


「気持ちいい？」「痛くない？」


家康の息遣いと声と、私を想ってくれる気持ちが心を溶かしていく。



「くっ……ハァ、ハァ……ひまり、手動かさなくても…っ…添えるだけで良いからっ……」


「だ、だって……っ、か、身体が跳ねるからっ、……自然にっ……ひぁんっ！」


「……ハァ、…その…可愛い声も俺に頂戴」



私から溢れる喘ぎ声も食べられて、

クチュクチュ……
二人から出る水音だけが部屋に響く。