第211章 『angelの誘惑』後編※R18
慌ててベットの棚上から、ティッシュを取り、トレーナーを拭こうとするとやんわり手首を掴まれ、
「……ほら、着替え。お世話してくれるんでしょ?脱がしてよ」
看護婦さん。
熱い吐息を漏らしながら囁かれ、さっきまで指で弄ばれた秘部がきゅん、と締まり、またトロリと熱いモノが溢れる。
「あ、汗拭くのにタオルと、ってくるから……///」
「いらない。……すぐに、また汗かくから」
とりあえず、ベタベタして気持ち悪いし、風邪が悪化するから脱がせてと、言われ……私はぎゅっと目を閉じて顔を横に背け、緊張したように震える指先で、トレーナーを掴む。
「………見なくて、脱がせれるの?」
さっきは、
普通に脱がそうとしたのに。
荒い呼吸が髪にかかり、
余計に意識して指が震え……
「もう、いぢわる……い、わないで…」
俯いて消え入りそうな声で、お願いをすれば、頬を熱い手のひらが包む。
「どこが意地悪なわけ。……こんな格好で、他のヤツも誘惑しようとしてんの、誰?」
拗ねたような口調。
「誘惑なんかするつもりじゃ、……ちょっと丈が短いだけで上着を着たら見えないから、いいかなって……」
それぐらいの軽い気持ちで。
それに、ハロウィン当日は同じような格好の子が沢山いて、だれも私なんか見てないと言うと、家康は眉間に皺を深く刻む。
上気した頬とは不釣あいの表情。
いきなり、クイっとナース服の一番上のボタンと二番目のボタンの隙間に中指を入れ、
「……まだ、分かんない?」
引っ張った瞬間……
プチンッ!
「きゃっ!」
「ちょっと力を入れただけで、こうなるんだけど。また……ボタン直して着てくの?」
弾け飛んだボタン。
急に締め付けが減り、下着のレース部分が露わになる。
どうすんの?