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イケメン戦国〜天邪鬼と学園生活〜

第192章 〜おまけエピソード(3)〜※R18




空港を後にして……
三人で昼食を取り、
父さんはそのまま病院へ。


「夕飯楽しみにしてるよ」

「はい。おじさんも、お仕事頑張って下さいね」


海外赴任先にある病院でも、治療や手術の経過、白鳥の今までの情報がわかるように、手配するらしい。

ひまりの赤く腫れた瞳を見ても、態度一つ変えずいつも通り接する辺りは、大人の対応だと自分の親ながらも尊敬した。


「……ただいま」

「お邪魔しま〜…す。…あれ?おばさんは???」


母さんと栗ご飯作る約束をしていたひまりは、玄関に靴が一足も無いことに気づいて、首を傾げる。


俺も留守だとは聞いていない。


「ワサビもいないし……散歩にしては、早すぎ」

「材料の買い出しかな?おばさんには、一緒に行くって言ったんだけど」


取り敢えずリビングへ向かう。
メモでも置いてあるかと思って、ダイニングテーブルを見れば……


案の定、メモが置いてあった。


『素敵なペットカフェを紹介して貰ったから、ワサビと行ってきます〜夕方には戻るからひまりちゃんに待って貰っててね〜』


ほんと、マイペースな母親。

溜息を吐くと、後ろからひょことひまりが顔だす。

甘い香りが漂い、不意をつかれた事で思わず手を乗せていた椅子が、ガタッと音を立てた。


「???どうしたの?驚くようなこと、書いてあったの?」


上目遣いで不思議そうに見つめられ、俺はサッとメモを差し出す。


「べ、別に。……はい」

「ん?おばさんから?えっと、……素敵なペットカフェを……」


俺の着ているカットソー。
無意識なのか、人の気も知らないで軽く摘みながら、ひまりはわざわざ声を出して、メモを読みはじめ……


ツンツン。


読み終わると、合図みたいに摘んでいた服の裾を引っ張った。



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