第188章 〜後日談〜Halloweenイタズラ〜姫主様×家康様
二組がハロウィンに感化?され、
良い雰囲気に進展した頃。
六人はパレード終了後、入場口に集合することになり今度は、ラブラブカップルの二人の番。
不思議の国のアリスと、白ウサギ執事には、極甘なイタズラが待っているはずだが……
ハロウィン限定イベント。
「何これ?迷路??」
家康は取れかけた、手袋の金ボタンをはめながらボヤく。
「童話の不思議の国のアリスみたい!!」
ひまりはヒョコっと身体を傾け、薔薇のアーチから中を覗き込んだ。まるでどこかのお城の庭園。そんなイメージさせたような迷路に、すっかりハイテンション。
「ハロウィンバージョンだからかな?オレンジと黒薔薇〜〜」
「棘あるから気をつけなよ」
二人は手を繋ぎ、係員の案内を聞く。
「こちらは、ハロウィンのスタンプラリーイベントになります。二人で協力して、このシートにスタンプを集めて下さい」
まずは、薔薇園迷路。
二番目は、森の迷路。
最後は、鏡の迷路。
「五つ以上集まれば、ゴールで甘いクッキーを貰えますので!全部集めた方は、更に!では、異世界の不思議な空間へ、いってらっしゃいませ」
係員は手をスッと後ろに向けた後、二人に手を振る。ひまりは、ルンルンで手を振り返して、
家康と一緒に、アーチを潜り抜けた。
中に入ると薔薇特有の香りが広がり、本当に不思議な世界に迷い込んだ、そんな錯覚を起こさせる。
「香りキツすぎ。気分が酔いそう…」
「ふふっ。まだ、始まったばっかりだよ?」
「なら、先に酔わせてよ」
糖分切れだから。
本来なら時間に追われ、アリスにも追われる白ウサギ。しかし、ひまりの前にいる白ウサギ執事は、二人きりなら、惜しげもなく時間を使う。
「誰か来るかもしれないから、だめっ」
腕を突っ張って、キスしようとする家康を必死に止めるが……
「ほら、良い子にしてて」
あっさり奪われた。