第9章 12月
何がどうなったのか理解できず、ぐるぐるの私に、和也君はまた笑った。
「クリーム付いてましたよ?」
「あ・・・そうですか」
「Kパターンで取ったの」
「なるほど」
さすがKパターン。
「じゃあ、和也君も選んでください。AパターンかKパターン」
「私も?」
それから自分の口の横を確かめて、何も付いていないと確認した。
「なんでよ」
「いいから」
Aパターンで!
Aパターンで!
「・・・Kパターン」
「あ・・・そーですかー」
このSめ!
もう、Aパターンの内容をKパターンに換えてやります!
あぁ、私大分酔っぱらってきてますね。
「和也君」
「ん?」
「口あーけて」
「ん」
すんなり開いたお口に、たっぷりクリームの付いたケーキを入れます。
もちろん口の横にはクリームが付いて
「!」
私が舌で取り返し。
かなり酔っぱらってます(笑)