第9章 12月
この前作ったマフラーが、まだ生きてます!
そうだったそうだった!
満足していると、自然ににやけていたようで
「変な顔」
と言われました。
容赦ないです、和也君。
「決めました!クリスマスプレゼント」
「私も決めた」
「なんですか?」
「お楽しみ」
「ですよね」
私にとっては、クリスマスに和也君と過ごせれば、何より嬉しいクリスマスプレゼントなのですが・・・。
「二つもいいんですか?」
「なに言ってんの?」
「あ・・・」
これだからダメなんだ。
つい口から言葉が漏れてしまう。
ちょっと引いた目で見られてます。
「二つって?」
「いやーだから・・・私にとっては、クリスマスに和也君と過ごせることが何よりなんですが・・・という」
顔を上げて和也君を見ると、向こうを見てて
腕で顔を隠してます。
和也君って、照れるとこうなるの?
「あの~」
「もう・・・バカ」
「ふふっ」
「なに」
「可愛い」
「あおさんー」
どうしよう。
にやけが止まらない。
和也くーん!