第8章 11月
あおさんから離れたとき、ぎょっとした。
向こうの木の影に、子供たちが居る!
「あおさん。あれ」
「え?」
指を指すと、子供たちがニヤニヤしながら出てきた。
もちろん真矢さんもいる。
「葵の彼氏、イケメンだー」
「葵キスしたー」
「葵ーー」
「しーーーっ」
顔を赤くしたあおさん。
皆四、五歳くらいの子達で、テンションが上がってる。
私は一先ず変装して逃げた(笑)
「ヒューヒュー」
ごめんねあおさん。
ばれたらヤバイんで(笑)
向こうでは子供たちに必死に言い訳をするあおさんが見られる。
「最低じゃないじゃん」
「今仲直りしました」
「名前は?」
「か、和也君」
「嵐のニノと同じだー」
「う、うん」
「葵頑張れよ!」
「は、はい」