第7章 10月
「お邪魔しましたー」
「じゃあね~」
「「おやすみ~」」
バタン
ふぅ。
一気に静かになった。
もう次の日になってしまっています。
私も和也君もまだ魔女とヴァンパイアのままです。
相葉さんは猫のまま帰ってしまったけど(笑)
・・・
なんか、どっと疲れてきました。
へたっと萎れた草みたいに玄関に座り込んだ。
「あおさん?」
「あ、大丈夫です」
「疲れたね」
「でも、楽しかったですよ」
和也君も隣に腰かけて、二人で玄関にお山座りした。
鍵のかかったドアを見つめながら・・・。
「・・・あ!写真撮りましょうよ」
「写真?」
「せっかく魔女とヴァンパイアになったんですし」
記念ってことで、写真を撮ることにしました。
急いでカメラを持ってきて、なぜか玄関で。
下駄箱にカメラをセットして、三秒。
「いきますよ?」
「俺あんまり好きじゃないんだけど」
「いつも撮られてるじゃないですか」
「まあ、そうですけどもね」
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カシャッ
カメラが光った。