第5章 8月
「かーずなーりくーん」
「うるさい」
「え」
「嘘ですよ」
黄色いワンピース、似合ってるを越えてますよ。
直視できないとは、この事ですね。
「買ったの?」
「いえ。タンスの中で眠ってました」
「そう」
「どうですか?」
なんで、期待してるなんて言ったんだろう。
あおさん・・・だんだん私を越えてる。
でも、今日は大人しく負けておきましょう。
大人ですからね・・・。
「・・・可愛いですよ」
自分が感想求めたくせに、
あおさんが赤くなってる。
意味わからない。
だけど・・・マジで可愛いんですもん!
「あ、ありがとうございます!」
「だから、うるさい」
「和也君は、かっこいいです」
「知ってる」
「ふふっ」
そろそろいいでしょ?
キスはカップルの基本なの。
八月のラブラブ、逆転です。