第5章 8月
和也君からの突然のデートお誘い!
これは、嬉しいです。
夏に海!
しかも夕方なんて・・・なんてロマンチック!
「気持ち悪いよ、にやついて」
「あ、ごめん」
「デート?」
「へへっ。そうですよ」
さて、明後日は夜勤パス。
マジックで名前を書いた。
ニヤニヤが止まらない。
でも、和也君が海行こうって・・・
珍しい。
嬉しいから結果オーライですけど。
ピロリンピロリン
「メール?」
和也君からだった。
『待ち合わせは海にしましょう。
明後日の六時に来て。
P.S. 服装、期待してる』
目を見開いて顔を上げると、同期と目が合った。
「どした?」
やっと言葉が出た。
「どうしよう」
「ナニガ?」
「期待されちゃった・・・」
こんなの、苦手なのにー