第4章 7月
腕を引いて、あおさんを抱いた。
こんなに会うたびに抱きついて、飽きないんだな~
「あおさん」
私を見上げるあおさん。
そんな可愛い顔したら、俺まで変になるじゃない。
「ダメだな」
「はい?」
「ん?知りたい?」
「はい」
くしゃっと笑うあおさん。
「あおさんと居たら、自分が無くなりそう」
「ダメですね」
「うん」
からかったのに、やれた。
「でも、私は和也君が好きだから、大丈夫です。
ファンの方だって、きっと」
雨の音が消えていた。
あおさんの大好きな彦星と織姫は、
どうやら会えたみたいですね。
私の大好きなあおさんは、
成長してしまったようですね。
七月のラブラブ、成長です。