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恋愛診察2

第4章 7月


「一年に一度なんて・・・一ヶ月に一度なんて・・・」

気づけば涙を流してて、
気づけば言ってはいけないことを言ってた。

こんなこと、和也君を苦しめるだけかもしれない。

「いいから、続けて?」

それでも優しく聞いてくれるから
甘えてしまう。

「わかってるけど・・・毎日会いたいです。何日に一度なんてイヤだ。無茶苦茶だって、わかってるんですけど・・・」


本当は、普通の夫婦みたいに、毎日毎日
一緒にご飯食べて
一緒に眠って
一緒に朝を迎えたい。

叶わないこと。
二宮和也という人と付き合うこと自体すごいんだから



葵は無茶を言ってはいけないのに。













和也君に優しく頭を撫でられ、顔を上げると
優しい目と目が合った。

「ごめんなさいね。悲しい思いさせちゃって」
「ううん。私こそ、変なことを・・・」
「変じゃない」
「じゃあ・・・」




お願いです。




「抱き締めてくれませんか?」



こんなこと、いつもは自分から言わないけど。
恥ずかしいけど。

お願いです。


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