第4章 7月
七月といえば・・・そう。七夕!
彦星と織姫が年に一度会えるという。
「なんてロマンチックなんでしょー」
「うるさいよ」
「・・・すみません」
とか言って、和也君だってちゃっかりお願い事してるじゃないですか!
私は七夕が好きです。
クリスマスと、和也君の次に好き。
仕事の帰りに買った七夕セットで
二人でお願い事を書いてます。
「彦星と織姫が無事会えますよーに」
「子供みたい」
「和也君は何を書いたんですか?」
「え・・・」
笑ってきた和也君の顔が、少し赤くなった。
もしかして、私とずっといられますよーに、とか?
だったらとっても嬉しいです!
ちょっとテンション高めに和也君の手元を覗くと
『ずっと嵐があり続けますように 和也』