第1章 4月
「あおさ~ん」
「はい~」
私を呼ぶのは、愛しの旦那さん兼
トップアイドルさんの・・・
二宮和也君です。
籍を入れて、本格的に和也君と住み始めました。
あれからかれこれ二か月。
もう春がやってきましたよ・・・。
居間に行ってみると、ソファに座ってニュースを見ている和也君。
珍しくゲームを放している。
隣に座った。
まだ緊張してしまうな・・・。
それを気づいた様子の和也君は子犬みたいな顔をする。
「どうしてそんなに間空けるの」
「なんか、緊張というか・・・」
「いけない人」
そう言って腕を引かれる。
「また赤くなる」
「和也君のせいです」
もちろん、和也君、に戻ってます。
小悪魔君、と呼びたいところですけど・・・。