第3章 6月
「誰が、キスしていいなんて言った?」
「え」
あおさんの柔らかい唇を押さえてにやっとした。
戸惑って赤くなって、忙しい人だこと。
「ふふっ。ウソウソ」
「か、和也君!」
「ん?」
キッチンにダッシュして逃げるあおさん。
ダメだな~
「ご飯・・・食べますよっ」
「はいはい」
着替えてからキッチンに行くと
何を作っているのかすぐわかった。
だって、泣いてるんだもん(笑)
いつだっけ?
前も同じことになってた気がする。
また、甘えて欲しいの?
鼻をすする、私の大好きな奥さんは
私の大好きなハンバーグを作ってます。