第3章 6月
「ただいま」
「おかえりなさい、和也君」
部屋に入ると慌てて何かを隠したあおさん。
なんか、わかってしまった気がする。
「もしかして、プレゼント?」
「・・・えー!なんでわかるんですか?」
「あ、当てちゃった?」
目を丸くしてびっくりしてから
しょんぼりする。
そんなの、ずるいですよ。
かわいいじゃん。
「何くれるの?」
「言いません」
「教えてくださいよ」
「ダメです」
頑固なあおさん。
仕方ない。お楽しみにしときましょ。
「楽しみにしておきますよ」
「・・・はい」
プレゼント。
私的には、貴女が欲しいけどな~
「あ、夜ご飯何にします?」
立ち直ったあおさんが上目使いで聞いてくる。
悪戯したくなるんですよね~
「貴女が欲しい」
赤くなった。