第9章 告白9 精神論
俺がアクセスするのは
主にその中でも同類に属する人のブログ
たまたま好きになった人が同性だった
ただ それだけで
他人に言えない葛藤や劣等感
その他いろいろな感情が綴られている
愛する人が自分の想いを知ったらどうするか
嫌われたら生きていけない
けれど秘めた想いも苦しい
わかる なんて簡単な言葉じゃないけど
気持ちがシンクロする
俺のこの気持ちを知っても
あなたは俺の近くにいてくれるだろうか
最初は物凄く心配だった
それがなくなったのは いつ頃からだろう
あなたの 俺を見る瞳が
他と違うことに気づいてからか
慈愛に満ちた 優しい眼差し
でも その瞳の奥には
静かな蒼い焔を灯していて
その蒼い焔が
俺を欲しいと訴えてるかのようで
受け止めたくて あなたが欲しくて
あなたと俺はそれでもいい
でも あいつらは?
世間の目は?
認められないのはわかっている
でも
諦められなくて
とうとう 差し出された手を 取ってしまった