第8章 告白8 誤算
智「…翔くんとずっと一緒にいられたらいいと思う これから先もずっと」
爪を弄りながら
ポソポソと話始める
ニ「一緒にいれるでしょう それを何故わざわざそっちを選ぶんです?」
智「お前らがいておいらたちが成り立つんだ」
ニ「私たちもです それなら…」
智「よく聞けニノ 2度は言わない」
爪を弄るのをやめて スッと私を見据える
今までも何度か見たことがある
1個人としての大野智 じゃない
嵐の最年長であり 嵐のリーダーである
大野智の瞳
智「嵐はやっと歩き出せたとこだ これからどんどん忙しくなる そんな時においらと翔くんが付き合うってことはリスク以外の何ものでも無い」
ニ「そんな事わかってます でもそれでも私たちは…!」
智「お前は何のために覚悟決めてあの船に乗り込んだんだ?」
思わず言葉に詰まる
確かに
もう戻れないなら やるだけやってやろうと
みんなで覚悟を決めて あの船に乗り込んだ
その覚悟は 今までも変わらない
智「5人のその覚悟をおいらと翔くんが壊す訳にはいかねーんだ お前らの未来が無くなるようなことおいらと翔くんには出来ねぇ」
ああ やっぱり私たちは
あなたたちの足枷にしかならないのか