第7章 告白7 本能の赴くままに
こんなにも重なりあって
しっくりする肌が今まであっただろうか
まるでお互いに吸い付くように
密着して離れられない
しっとりと汗ばむあなたのその肌は
甘い艶声は
甘い香りは
今 全部俺のものだ
あなたの全てが 俺に委ねられてる
その現実が
堪らなく俺を煽りまくる
髪に 額に 頬に
されるがままのあなたの身体全てに
唇を落としていく
智「っ…翔くん…」
翔「…なに…? どうしたの…?」
名前を呼ばれてあなたの顔を見れば
今にも泣き出しそうな
けどなんとも言えない憂いを帯びた表情で
智「翔くんばっかずりぃ…おいらも翔くんに触りたい…」
恥ずかしそうに視線をずらして
翔「…可愛い…」
智「んなわけあるか おいらオトコたぜ…」
翔「俺がそう思ったんだからいいでしょ …あなたより可愛いのもいとおしいと思うのも無いから…」
もういい もう言うなと言わんばかりに
あなたの唇が俺の唇を塞いで
塞がれた途端に 口内を貪られて
あなたの両手が
俺の身体中を這い回る
少しひんやりとしたその感触は
やがて自分の体温と馴染み
背筋が粟立つほどの快感に変わっていく
翔「あ…っ さと…し…」