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告白【気象系BL】

第18章 告白18 5色の虹



「………」

手が 何かに触れる

しっとりとした 暖かい 馴染んだ感触

愛しいあなたの 頬の感触

そっと 手を動かしてみるけど
いつもなら 身動ぎするあなたが 動かない

眠りが深いの?


違う

俺が この手で あなたを

一気に覚醒して あなたの首筋に手を置く

動いてる…

良かった…

翔「…智くん…?」
智「…ん…」

微かに反応する あなたを見て
生きてる喜びと 死ねなかった哀しみが押し寄せて

翔「…お互いに死ねなかったんだね… あなた 途中で力抜いたでしょう…」

あなたの首筋についた 俺の指の跡

死のうとした 跡だけ 残ったのか

翔「…っ…」

息を吸い込んで 軽く頭が痛む
若干の眩暈に襲われながら 身体を起こして
周りの状況を 確認する

カーテンの向こう側が明るい

日中なんだ
どのくらい こうしていたんだろう

仕事は?
あいつらに 迷惑かけてない?

《大丈夫だよ お兄ちゃんたちは迷惑なんて思わないから》

また 誰なんだよ

《ドアを開けて みんな待ってるよ 翔くん…》

ドアを?
開けてどうだっていうんだよ

まだ あなたが目を覚まさないのを確認して
ベッドから降りて

覚束無い足取りで 寝室のドアを開けた




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