第17章 告白17 告白
翔「智くん」
智「おいらの血をあげてくれって頼んだ」
翔「輸血したのは医師から聞いたけど 智くんのだなんては」
ニ「基本提供者の情報は提供される側には伝えませんからね 臓器移植とかもそうですし」
翔「そうだったんだ …ありがとう 智くん」
智「翔くんが生きててくれるならいーんだ」
その後も 話してたかったけど
翔くんもまだ全快じゃないし みんなも仕事があったりして
今度またゆっくり話そう って
翔くんを連れて うちに帰ってきた
翔「お邪魔します」
智「ん」
リビングのソファに座る翔くん
このうちに翔くんがくるのは ホントに久し振りで
やっと 戻って来たんだ って
智「酒はまだ飲んじゃ駄目なんだろ?風呂は?入れんの?」
翔「酒はまだ駄目だね 風呂はシャワーくらいなら大丈夫 湯船に浸かるのは傷口が塞がってからって言われた」
智「じゃあ ラテ作るから待ってろ」
翔「ありがと」
キッチンに行って
インスタントのラテを用意する
智「ほら」
翔「ん」
普段はアイスラテばっかりだけど
うちでは ホットのラテ
ふうふうしながら カップに口をつける
その当たり前の姿に 堪らなく安堵感を覚える