第17章 告白17 告白
智「…あいつ おいらのとこにも来たから 翔くんと付き合ってますよね?って言われた」
翔「いつ?」
智「翔くんの報道が記事になる少し前 翔くんに相談しようと思ってたら記事が出て 事務所に呼ばれて」
翔「事務所に?」
智「副社長 そこで翔くんが何をしようとしてるのか聞かされた」
そういう事か
翔「…俺達のために あいつは邪魔だったんだ …だから今後追われない様に仕事を取り上げた」
智「うん」
翔「あいつが犯罪紛いの事がでも仕出かしてくれればとは思ったけど まさか自分が刺されるなんてね」
智「うん」
翔「軽蔑する? 人ひとり自分達のために陥れようとした事」
智「しない」
首を横に降り 俺を真っ直ぐ見る
智「軽蔑するくらいなら知った時点で止めてる」
翔「そっか」
智「おいらも思った …あいつ小さいけどちゃんと家建てて家族もいて …おいら達には無理な幸せを普通に持ってる なのになんでおいらと翔くんの幸せを邪魔するんだ って…」
そうだね
俺達には 籍を共にする事も
子供を授かる事も出来ないから
普通の幸せは 手に入れられない
それでも 俺はあなたを選んだし
あなたも 俺を選んでくれた
その事に 何の後悔も無いよ