第16章 告白16 制裁には制裁を
泣き出す嫁
立ち尽くす そいつ
智「…もう金輪際俺達の前に姿を見せるな どっか田舎にでも引っ越して隠れて生活しやがれ」
記「な…」
智「警察には通報しねぇ 家族でこのまま生活すればいい …その普通の生活はお前が刺した人間の計らいだと肝に命じて生きろ」
翔くん おいら 甘いかな
智「恨んだヤツに生かされる屈辱を味わいながらな」
こいつが 刑務所に入ったら
この嫁さんと 子供は路頭に迷う
おいらに そこまでする権利も勇気も無い
こいつが おいら達の前から消えてくれれば
もう それだけで いい
智「…もうすぐ事務所の人間が来る それを伝えてさっさとどっか行け」
そのまま 部屋を出る
靴を履いて 玄関を出ると
ちょうど 事務所の車が停まって
幹部が3人 降りてくる
幹「大野!無事か!」
智「大丈夫です 警察には通報したんですか?」
幹「お前がいて通報したんでは騒ぎになるからまだするなと副社長からの指示だ」
智「なら良かった そのまま通報はナシで あいつは中にいます もう全部終わったから」
幹「大野?」
智「事情聴取は事務所の人間にお願いします」
それだけ伝えて 踵を翻した
翔くん
これで 全部 終わりにしよう