第14章 告白14 思い出の場所
ほら またそうやって
自分の事より 俺を気づかって
そっと 俺の頭を撫でてくれる
智「おいら動いたら松潤起きちまうかな」
翔「どうだろう そっとね 智くん 俺掛けるもの持ってくる」
起きてんだよ 起きてんだけど
瞼が上がらない
このまま フワフワしてたい
身体が何回か動いて
大野さんの体温がスッと離れた
その代わりに モコモコした感触
翔「暑いかな」
智「エアコン効いてるし朝方冷えるからちょうどいいんじゃねぇ?」
翔「そっか …ちゃんと歩ける?」
智「ん 大丈夫 だいぶ酔いさめてる」
大野さんの口調が戻ってる
相変わらず優しい口調の翔くんが
翔「ひとりにしてごめんね…?」
智「ひとりじゃない みんないたよ ひとりだったのは翔くんだ」
翔「ふふ そうだね …俺がひとりだった 寂しかった…」
智「寂しかった?」
翔「寂しかった」
智「みんなといたかった?」
翔「みんなといたかった …あなたと一緒にいたかった…」
智「…翔くん…」
会話だけでわかる 甘い雰囲気
翔くんが 甘えてる?
いつも翔くんが大野さんにとびきり優しいのは
自分もやさしくされたいからなのかな