第14章 告白14 思い出の場所
翔『寄り添ってないと 立っていられなかったのかもしれない』
後半の挨拶で 翔くんが言った言葉
鼻の奥が ツンとするのがわかった
でも 泣いちゃ駄目だ
ファンのみんなに ちゃんと感謝の言葉を伝えたい
智『もう ワケわかんないです』
そう言って 若干の笑いをとる大野さんが
言葉に詰まった
噛んだ? って茶化そうとして
目を疑った
あの 大野さんが
マイクを握りしめて 泣いてる
言葉が出てこなくて
泣きながら手を合わせて 謝って
コンサート中にこんなになるなんて
大野さん
あなたはどれだけの思いがあったの
どうにか挨拶を終え
相葉くんで 少し笑いが出たけど
ヤバい 俺も泣きそう
この後の曲は
翔くんと決めた写真を流しながらの
Season
どんな季節も 俺達5人と
ファンのみんなで歩いてきたから
この曲を選んだけど
歌いながら 後ろの写真を見る
懐かしい日々
辛いときも 苦しいときも 楽しいときも
いつも一緒にいた季節
まだ幼い俺達
写真を見るふりして 後ろを向いて泣いた
今 こんなに幸せでいられる事に感謝しながら