第8章 秘密…
呆気に取られる俺…
でも取り敢えず今すぐにでも下腹部に溜まった熱を吐き出したい。
俺は咄嗟に潤の胸に着いていた手を中心へと伸ばした。
でも…
「だーめ。触らせないよ?」
ニヤリの不敵な笑みを浮かべて、潤が俺の両手を掴む。
指をしっかり絡めて、解けない様に…
「な、なあ…、離してっ…」
触りたい…
擦りたいし、なんなら潤に触って貰いたい。
なのに、潤の奴!
これじゃあイケねぇじゃんかよ…
「どうしたの? 腰、止まってるよ?」
ブルブル震える妙ちくりんな玩具を後ろに突っ込んだまま、潤が身体を起こし、俺を抱え込む。
「んぁっ…、あっ…? あっ…、あ、あ、あ、あぁっ…」
体制が変わったせいで、俺の中で潤の中心が俺の一番弱い場所を掠める。
「ちょ…っ…、だめだって…、イクッ…、イカせてくれって…」
半分涙目になって懇願する俺を、潤はクスクス肩を揺らしながら見上げる。
でもその顔に余裕なんて全然なくて…
「一緒にイコ…?」
そう言った潤の目は、俺以上に涙目になってる。
それもそうか…、俺に比べて潤は前も後ろも…なんだもんな?
アッチもコッチもなんて…、そりゃ涙目にもなるか…
…とは言っても、擦ることも、触ることも出来ないのに、どうやって…、って、まさか…?
「無理っ…、出来ない…からっ…」
大体俺は潤みたいに、コッチ側には慣れてないから…