第6章 すれ違い始める気持ち…
やからこそ…
昨日みちの住むマンションに行って
みちをこの手で抱きしめたときは
本当に心の底から嬉しかった…
ほんまに好きやからこそ
中途半端なことはしたくなくて
"待ってて欲しい"
そう伝えたけど…
結局俺は
みちのところへ
戻ることが出来なかった…
戻れなかった理由
それは…
電話で呼びだれて向かった
ゆりの家で
"別れてくれ…"
そう言った俺に
ゆりが笑顔で言った
"私と別れるなら…
みちちゃんがどうなっても知らないよ(笑)?"
そんな一言で…
"みちには…絶対に手出すな…!"
そう言っで肩を掴んだ俺に
"いいよ…?
亮が私から離れないなら…(笑)"
なんて笑いながら
俺に抱きつく
ゆりの細い腕が背中に絡み付く…
俺に絡み付くゆりの手から
みちを守るために
みちから離れることを決めたのに
結局俺がした決断は…
みちを傷付けただけなんやろうか…?
今だって俺は…
みちの側におりたくて
今だって気が狂いそうやのに…