rain of conflict【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of conflict
「・・ん・・・・、はぁ・・、ちゅ―――」
「ッ・・!・・・」
「・・・・。ハッ・・・バカ正直に咥えやがって」
「・・・!・・・ッ・・げほ・・っ・・・んん・・はぁ・・」
「別に縛ってたわけじゃねえ・・・あえて両手は空けてやったのにな?おまえ・・・本当に」
「!・・・・違う・・だって・・ナッシュが・・・――、・・っ」
「・・・咥えてろって言ったからか?守らねえと・・・イカせてもらえねえとでも思ったか?フッ・・・――そんなにイキたかったのかよ」
「ッ――・・・・」
ずっと真っ白い壁を見つめているわけにもいかない。
脈が切れれば、何処かで何かしら反応しなければならなかった。
けれど、そんな気を起こさせない程にまるで衰弱していた名無しは、窮鼠のように身動きが取れないままだった。
絶頂をよく示す腰の揺らぎを間近に、一方でナッシュは、彼女が達したことを見届けると、陰部に軽くキスをしながらその場から身を起こした。
改まって見下ろした名無しが、純粋にユニホームを咥え込んだままだったことが素直に可笑しくて、同時に感じたのは、彼女が自身に忠実すぎたということ。
特に性に対してだ・・・自分の欲を満たす為なら、どんな被虐性癖をさらしても構わない。
そう言わんばかりに屈していた健気な姿は、どうにもナッシュの胸の奥を燻らせ、彼の欲望にも人知れず火を点けていた。