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rain of conflict【黒バス/ナッシュ】

第1章 rain of conflict


「・・・・・・」


黙って見つめる天井。
もう何度、そうやって同じことを繰り返してきたか。

事後、気怠さを拭いきれないまま広いベッドに一人取り残されていた名無しは、遠くに聞こえるシャワーの音を感じながら、一人うとうとと横になっていた。


「・・・・ん・・」


いつものように呼び出された。
訪れた先、此処もまたいつもの場所。

玄関を抜けると、ふわふわと香るナッシュのコロンと同じそれが鼻を掠め、名無しの胸元を擽った。

寝具が目に入るだけでどきどきと胸を躍らせ、何もされていないのに下肢はきゅっと疼く。
そんな状態の身体にナッシュの手が伸ばされれば、あとはこのベッドが底なし沼になるだけだ。

悶え喘ぎ、呼吸を奪われ、愉悦を味わわされる。


絶頂が名無しの気力と体力を盗んでいけば、その広い波間で微睡むことくらいしか、彼に抱かれたあと暫くはすることがなかった。


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