TM NETWORK・Dragon the Festival
第4章 教会にて
「こんにちは、お兄ちゃん達。さっき聞こえたんだけど、龍の山に行くの?」
「ああ、そうだけど」
「僕も連れてって! 僕も行ってみたかったんだ」
「悪いが、子供は連れて行けない」
「えー、見た目で判断しないでよ。僕、けっこう強いよ?」
そう言って何やら呪文を唱え始めた。
ドオン! と音がして近くにあった大きな岩が砕けていた。
「どう?」
少年はニッコリと笑った。
5人の目が点になり、ハヤト達はヒソヒソと相談し始めた。
「あんな顔して・・・」
「あの攻撃力はすごい」
「それに、断るのが怖い・・・」
皆少し青ざめている。
「じゃあ、仲間にするか・・・」
ハヤトは少年に向き直った。
「分かった。付いてきていい」
「よかった~。魔導師のアキだよ。よろしくね」
こうして、6人で出発することになった。
「龍の山へは魔性の森を抜けて川を渡って行く」
ハヤト達は魔性の森に向かった。