TM NETWORK・Dragon the Festival
第6章 龍の山
「あの炎は厄介だな」
アキは少し考え、右手を天にかざした。
「来たれイカズチ・・・! 魔導師アキの名の下に!」
アキが叫んだ。
「ライトニング・ボルト!」
ドカーーーーーーーーーーン!!!
プスプス・・・
一同、呆然。
「・・・すげえ」
ハヤトがつぶやく。
アルフレッド、コウ、ユーリは絶句している。
キリエは倒れていた。
リョウはヒュウ、と口笛を吹いた。
「やるな、ボウヤ」
「ほら、お兄ちゃん達、なにボーっとしてるの?!」
アキが急かした。
「龍王、死んだのか?」
「普通の人間が龍王を倒せるわけないでしょ! 気絶してるだけだよ」
ハヤト、アルフレッド、コウ、ユーリはヒソヒソと話した。
(ウソだ・・・強すぎるだろあいつ・・・)
(あいつだけは敵に回したくないな・・・)
(っていうか、普通の人間じゃないよな・・・)
(こ、怖いよー)
アキが小走りで少し先に進んでいた。
「お兄ちゃん達はやくー! 急がないと龍王が気がついちゃうよ」
一行は奥に進み、しばらくすると洞窟が現れた。