第31章 部屋籠り
部屋に籠ると宣言して五日目。
五日です五日が経ちました。
あと二日で一週間。
私は……燃え尽きていた。
「……これ、ブラック企業じゃん!」
政府の人に協力してもらっていろんな教えを乞い五日である程度のことができるようにはなれた。
パソコンは近未来感でかっこいいとは思ったが使いづらかったので普通のものに変更してもらうと、あとから請求されせっかくみんなが遠征で稼いで?くれたお金がなくなり、三日間の間はみんなにひもじい思いをさせてしまうことになった。
一応、長谷部の指示で遠征に行ってもらったりして多少は食料品を買うだけのお金は確保できたようだけど……何十人といる彼ら全員に贅沢な食事をさせられるわけもなく……結局はひもじい思いをさせていたはずだ。
部屋にこもって五日間の間は夕方からは審神者部屋に近づかないように長谷部からみんなに伝えてもらったが一部、話など聞いてないぜ!みたいな感じで私に構いに来る彼らを長谷部に追い出してもらったりしながら、仕事は順調に進んだと思うが……
「出陣の協力要請に、遠征に戦略に……審神者って指揮官みたいなものだったんだ……報告書まで書かなきゃいけないなんて、もうやることありすぎ……」
審神者の仕事をなめていた。
一週間くらい部屋にこもればなんとかなると思ったが、これは毎日仕事しなきゃいけないやつだ。
うまいことやれば毎日しなくてもいいのだろうが、残念なことに私は要領よくこなせる性格でもない。
長谷部も手伝ってくれているのでスムーズにできてはいるが、一人だったなら一週間あっても足りないほどだ。
「長谷部を近侍にしてよかった……」
こういうことは秘書的なことをしてくれる刀剣男士に任せて正解のようだ。
もしこれで短刀の子に任せていたなら……いや、彼等だって小さい見た目ではあるが私より年上なのだ。
長谷部のようには……無理か。
でも長谷部が適任とはいえずっと任せてしまうのは申し訳ない。
お休みもあげたいし……なら他の人に任せるなら誰が適任だろうか。
燭台切さんはお母さん的なポジションではあるが仕事できそうなイメージがある。
歌仙さんも同じで……いや、ちょっと違うか。
悩むなぁ。