第13章 甘い香り ☆
鶴丸「……あ、あのな主」
「鶴さんやだ……人のぱんつ頭に被る鶴さんなんて知らない。鶴さんの変態」
歌仙さんに私のものまで洗濯させるというのも申し訳ないし、正直下着を見られることに抵抗があって急いで探したのだがまさか数人で洗濯して干している最中だとは私も思わなかった。
シーツとかたくさん干していたので一人では大変なのは理解したが……
「なんでぱんつを頭から被るんですか!」
鶴丸「大丈夫だ主。服とかは朝早くに干してあったから乾いていた」
「いや、そういう問題じゃなくて人のぱんつをっ……も、もういいです」
歌仙さんのお母さん属性のお陰で私の服などは乾いてあって着ることができたのだが……ぱんつを見られたことが恥ずかしいのだ。
人様に見せられないデザインではないけど……
歌仙「あ、そうだ……君は朝御飯を食べたのかい?今朝姿を見なかったから気になって」
「まだです……他のみんなは……」
歌仙「数人ほどいなかったけど、それでもみんな食事処に集まってちゃんと食べていたよ」
それを聞いてほっとするが、私が何も言わなくてもみんな食堂に集まって食事をしているなんて……みんないい子だな。
歌仙さんも朝早くから洗濯とかしてくれたみたいだし……食事もきっと誰かが朝食を作って出してくれたわけで……
「私ももっとしっかりしないとな……」
鯰尾「主は大丈夫なんですか?体調がよくないって聞きましたけど。昨日もあまり見ませんでしたし」
「寝てばかりいたから大丈夫だよ。逆に寝てばかりいるからみんなに申し訳ないって思うよ……私、主なのに……頼りなくって」
鯰尾「そんなの誰も気にしてませんって。主が元気でさえいてくれたら……」
「鯰尾……」
鯰尾「ところで主は下着つけてるんですか?」
「よーし、それじゃ万屋というところに行きましょうか」
鯰尾「じゃあ、俺がついていきます!」
「立候補、としてだけ考えておく」
つれていくのなら力持ちがいいからな……。