第1章 新生活。
しばらくすると遼平は風呂から上がってきた。
「…ん?なんか結衣嬉しそうだねぇ。何かあった?」
遼平は私の顔を覗き込んだ。
「んー、別に何もないけど…今日合コン行ってさぁー」
私は今日あった事や小島さんのことを遼平に話した。
遼平は割りと無関心そうにしていた。
「どうでもいいけど、結衣、最近男と遊びすぎじゃね?痛い目みるよ?」
遼平はつまらなそうな顔をして言った。
「え?別にそんな遊んでないよぉ!ってか、みんなこんなもんでしょ!」
私がそう言うと遼平は更につまらなそうな顔をしていた。
「とりあえずさ…あんまりその気もないのに簡単に遊んだりするなよ。危ないから。」
「大げさだって!でも、心配してくれてありがと!」
この時、
遼平の言う事を聞いていれば
あんなことにならなかったかもしれない…。