第6章 最終章。
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目が覚めると私は病院にいた。
生きていたのだ。
両親に聞いた話によると
私に全く連絡がつかない事を不審に思った
美空さんがアパートの管理会社に連絡、
ドアを開けてもらうと、
私と遼平が血まみれで倒れていたそうだ。
その時私は、虫の息だったが生きていた。
が、遼平は既に死んでいたそうだ。
遼平は私の手を握っていたそうだ。
私はその話しを聞いてまわらない頭でぼーっと考えた。
あぁ、死んでいたら
楽だったのに…。
私の元にはもう誰も残っていない。
由香里も、慶介も、吉原さんも、あっくんも、茜も…
そして…
遼平も。
私は絶望した。
そして、それから一切。
人間全員を信じるのを
やめた。
連鎖していく
人間不信症候群。
きっとまた…
次の誰かに…
ー終ー