第5章 繋がる線。
気がつくと病院に居た。
隣にはあっくんが居た。
「ここは…?」
「病院だよ。」
あっくんは小さく笑った。
あぁ、そうか…
私…。
さっきの出来事を思い出し、
思わず吐いてしまった。
「大丈夫か?」
あっくんは優しく背中をさすってくれた。
「けい…すけ…慶介は!?」
私はあっくんの方を見た。
「大丈夫。生きてるよ。警察の準備してた防護ネットに落ちたんだ。ただ、まだ意識は戻ってないみたい。」
私はその言葉に安堵したと同時に涙が出た。
「慶介に…謝らなきゃ。」
私がそういうとあっくんは首を横に振った。
「だめだ。」
「なんでよ!?慶介は…慶介は違ったの!だから…」
「行かないほうがいい。」
あっくんはうつむいてそう言った。
私はそれを聞かずに
病室を飛び出した。