第4章 疑心。
「実は、お前の事少しだけ島田に聞いたんだ。で、俺、その事彼女に話したんだ。」
茜…。
他の人に話しちゃったんだ。
「うん…?」
「で、俺の彼女が岸本と話したいって言ってるんだ。」
「は?…なんで?」
「…俺の彼女も昔、ストーカーにあってたんだ。だから、もしかしたら助けになるかもって…」
「…。」
「だめ…かな?」
「…いいよ。どこに行けばいい?」
興味があった。
同じストーカーにあった人が
どうやってこの状況を打開できたのか…。
「じゃぁ…学校の近くのファミレスで。」
「わかった。」
私は学校の近くのファミレスへと向かうことにした。
大きめなマスクをして
帽子を深くがぶった。
私は久々に一人で
外の世界へと足を
踏み出した。