第3章 崩壊。
遼平はすぐに家に来てくれた。
「だから言わんこっちゃない!」
遼平は来るなりすぐにこう言った。
「うぅ。だってぇ、慶介すっごい良い人だし…。」
「良い人だとしても、大量のメールにスケジュールの把握、家の前に3時間って異常だろ。まじで気をつけたがいいよ。それ。」
遼平は心配そうな顔でこちらを見た。
「うーん…でもまだ直接何かをされたわけじゃないし…」
「バカか!何かされてからじゃ遅いんだよ!もう連絡取るのやめろ!」
遼平はそう言うと溜息をついた。
「お前は人を信用しすぎなんだよ。…何かあったら俺が守ってやるから絶対連絡しろよ。」
そう言うと遼平は立ち上がり荷物を持った。
「遼平、帰るの?」
「おう、悪いがバイトだ!」
そう言って遼平は帰って行った。
部屋に一人になるとすごく不安になった。
…私の勘違いであってほしい。
慶介は異常じゃない。
きっと優しすぎるだけだ。
そう思いたかった。