第14章 クロ猫彼氏とボク
部屋の近くまで行くと、谷地さんが居た。
「谷地さん、ちょうど良かった」
「あ、月島くんどうかしたの?」
「音駒のマネージャーを呼んできてって黒尾さんに頼まれたんだけど……流石に女性の部屋に入るのは気が引けて……呼んできて貰えるかな?」
「わかった! ちょっと待ってて!!」
暫くすると、谷地さんに連れられて
ヒカリさんが出てきた。
「蛍ちゃん、てつっ……黒尾くんが呼んでるんだって?」
「連れてきてって言われました」
「?? じゃあ、行こっか!」
「はい、谷地さんありがとう」
谷地さんにお礼を言いその場を後にする。
なんの警戒もせずヒカリさんは
僕の後に付いてきた。