第1章 彼女という女優について
どうも、私です。
本名美山千春、芸名葵子として活動しています。職業女優です。
中学まで地方住まいでしたが、父が亡くなって関東の母方の実家へ越してきて、高校の頃にスカウトされて芸能界に入りました。
現在二十代半ばらへん、いつか干される日に怯えつつ資格試験の勉強をしたりして、引退時期を見誤りたくないなと後ろ向きなことを考えながら仕事をしています。
勉強はできる方、運動もできる方。一応は武道の嗜みがあり、最近の興味はパルクールです。
チートってわけではなく、あくまでどちらかというとできる方、です。
演技の評価は芸能界では並な感じ。容姿は「まぁ、テレビに映っていい」程度。
少し運がないのか身内が早い時期に他界していまして、現在地方にいる父方の祖父母、血肉を分けた双子の弟・千秋の三人が生きている近親です。
従兄弟は両親がひとりっこだったのでいません。
弟は勉強に興味はなく運動は苦手ですが、私の上位互換風な似てるけどずっと整った容姿に、芸術方面の才能に恵まれた男です。
二人で都内のアパートを借りて暮らしています。
弟は美大まで出ておいて、なぜか現在は結構売れてる小説・エッセイの作家をしています。たまに絵を描いたりピアノを弾いたりと私よりよほどチートな多才ぶりを発揮しています。
なお絵は描いたら売るか誰かに譲るかです。小説ほどではありませんが売れているので絵も評価されているのでしょう。
そういう背景の私とたまに弟が、わちゃわちゃしつつ芸能界を楽しく生きていく話です。
以下、私の昔話になりますが、私と家族しか出てきませんので読み飛ばし推奨となります。
はいはいメメタァ。
では、以後よろしくお願い申し上げます。
以上、私でした。