第6章 6
「たいちゃん。お遊びもほどほどにね」
「由梨まで!俺とんだクズヤローじゃん!」
秋ちゃんの返しに吹き出す悠くん
「見習っちゃだめよ?秋ちゃんと悠くんちょっと似てるけど」
「え?俺が秋さんに?…いやいや!恐縮っす!」
全力で手をぶんぶん振る仕草はやっぱりちょっと似てる
「たしかに。たいちゃんにちょっと似てるかも!」
「俺も自分ながらちょっと思ってた」
弟ほしかったんだ!と肩を組む
「秋さんみたいな超イケメン目の前にしてあれっすけど。実は俺も親近感湧いてたっす!めっちゃ嬉しい」
何故か今度は抱き合う始末
いやいや。何見せられてんのよ
その後秋ちゃんと悠ちゃんは2件目に行くらしくて
「あんまり飲ませすぎないでね?」
由梨は後輩の心配をしているみたい
「大丈夫大丈夫!ちゃんとタクシー乗せるから」
「秋ちゃんも。真っ直ぐ帰って来なさいよ」
「はい。ご主人様」
「秋さんマジの犬っす」
ご機嫌な2人は置いといてタクシーに乗り込む
暫くすると秋ちゃんからメールが
[今日はちゃんと家帰ります。二宮家じゃなくて、秋岡家に。なんで夫婦の時間楽しんで下さい]
「クフフっ」
「ん?どうしました?」
思わず吹き出した声を聞いてまた由梨は自分がやらかしたのかと顔とか頭を触ってるのをやんわり手を握って止めてあげる
「秋ちゃんが今日は帰ってこないって」
「へっ?…あ、自宅に帰られるんですね」
その後急に、フフッ。と今度は由梨が笑い出した
「なんか、昔の和さんみたい」
「ンフフ。確かに。…帰省本能できちゃうから。貴女いると」
きっと秋ちゃんもこの人と居るのが居心地がいいんだろうな。と。
「和さんが居るからですよ。うちが居心地いいのは」
ニコッと笑ってそんな事言う由梨
ほーんと
この人はまったく