第5章 5
居酒屋での鉢合わせした日から数日がたった
今日は
ピーンポーン
「あ、はーい!」
玄関前のインターホンがなりかけて出迎えに行く
「(ガチャ)お待たせしました」
「お招きありがとう!お邪魔しまーす♪」
そう言って嬉しそうに中に入ってきたのは
「翔ちゃんいらっしゃい。…あと秋ちゃんも」
櫻井翔さん
あと、秋岡大地(あきおかたいち)さん
彼は和さんと同じ事務所でFlowerというグループの1人
そして
「俺まですみません。…でも由梨の飯久々だからちょー嬉しい!」
「たいちゃんもようこそ!家にはいつぶりだっけ?ドラマで忙しそうだったもんね!」
たいちゃんは以前和さんに紹介していただいてから
今や大親友となっている
「ほんと仲良すぎない?」
暫くしてキッチンで何の酒で割るかたいちゃんと2人で話しているところに笑いながらそう言う櫻井さんに見つかった
「そうなのよ。この人たちいつの間にかね。しかも俺より砕けちゃってるしね口調も」
しっぽり日本酒を飲みながらそう言う和さん
「由梨もいい加減和さんにタメ口でもいんじゃないの?」
たいちゃんは私が(和さん)と呼ぶのでいつの間にか同じ呼び方になっている
「え………むりだよぅ。わかってるでしょ?」
和さんの隣に座りながらたいちゃんにそう言うと、フフッ。と笑う和さん
「いーのよ。秋ちゃん。これはこれで面白いんだから」
そこそこほろ酔いの和さんはちょっと私に寄りかかり今新たに持ってきたつまみをつまむ
「あ、これ新作?」
「はい。どうですか?」
美味いよ。と言って箸を進めるので、常備食に加えますね。と返した
そんなやりとりを見てちょっと笑いだす櫻井さん
「なによ」
「いや、そういえば2人がプライベートでいるとこ初めて見たよ。…こんな感じなんだなって」
「そうっすよ?櫻井くんも思いました?結構ラブラブなんすよ」
「なんか安心したよ」