第4章 4
未だ涙が止まらない由梨の服をするすると脱がして自分もパパっと脱ぎ風呂に連れて行く
「あの……恥ずかしいです」
「電気は消さないよ?」
いつまでもこういう状況に慣れないこの人は挙動不審で
「もうちょっとお酒飲めばよかった」
「クフフっ。そうね?あの酒は飲みきっちゃったし」
シャワーを当てながらバザーっと自分の全身を洗うとちょっと引いてる由梨がいた
「えっ、和さんいつもお風呂そんな感じですか?」
そんな感じってなんの事かさっぱりで、そうだけど?と言うと、フフッ。と笑い出した
「私に髪洗わせて下さい」
適当過ぎる洗い方が気になったのか背後に周り良い塩梅で頭皮マッサージしながら洗ってくれる由梨
「おー。極楽、極楽」
「痒いところないですか?」
「あれ、そんな店でしたっけ?いっぱいお金払わなきゃなー」
わざとニヤッと笑いながら言うとクスクス笑う由梨
「なんか空さんみたいです。その発言」
「男は大概こんなもんよ」
「えー。でも和さんはいつも紳士で優しいですよ?」
生まれて初めて[紳士]なんて言われてむず痒くなるけど
そうだった
この人ずっとこんな感じだったわと改めて思い直した
「んじゃー。由梨も洗ってあげるよ。紳士なんでしょ?」
全然紳士じゃない下心満載な発言をしたのにちょっと赤くなってフルフルと首を横に振る
「恥ずかしいから先にお風呂浸かってて下さい」
そっちの方が恥ずかしいんじゃないのかな?
だって俺見るよ?
舐め回すように。
そんなセクハラ親父思想を隠して、わかった。と言って風呂に浸かりじっくり由梨を見上げる
由梨は気づいてないのか全身を洗い上げて行く
その姿は欲を昂らせるには充分で
フフッ。
思わず笑ってしまうが幸いシャワーの音で気付いてないみたい
洗った後由梨は向かい合わせに浴槽に入る