第19章 19
その次は容赦なくて
圧勝する和さん
「クフフっ。じゃあ俺ね。………この際だからたくさんあるんだけど。結婚してから何度告白された?」
「………へ?!なんで?」
吹き出す和さん
確かに、何度かそういった事はあったけど
でもなんでそれを和さんが知ってるの?
「何でって。それ俺に聞くの?由梨わかりやすいって何度も言ってんじゃない。そういった類に遭遇した日は雰囲気が変わるんだよね」
そんなつもりはまったくなくて
いつもちゃんとお断りして何事もなく過ごしているつもりでいた
「わかってる中でも3人はいるかな」
「え………」
大正解すぎて
流石としか言えない
「あら、それじゃ全部知ってたのか。…フフッ。全く。うちの嫁はスタッフにモテる事モテる事」
「黙っててごめんなさい」
居た堪れなくて謝ると、いーのよ。別に。と本当にそう思ってるのか私の頬を優しく撫でる和さん
「好き嫌いは人の自由だし。貴女ちゃんとそういうところ大人の対応するから。俺の出る幕ないでしょ?」
そうなのかな
でも、和さんの考えはわからなくもない
私は知らないところできっと和さんもそういう出来事があるだろうし
もしそれを私が知ったところで同じような対応になると思う
「フフッ。今の反応面白かったからこれからもそのままでいいからね」
今度はよしよしと頭を撫でて、じゃ、もう一ゲーム!と戦闘体制に
そして
またもや和さんの勝利で
「んじゃーね。……由梨はあったの?結婚願望」