第17章 17
「つか、それで言ったら由梨でも良かったじゃないすか。まぁ、雪乃さんで忙しいからむりか」
「そうね。それはね。前から思ってたけど……まぁフラれちゃうかなって?ね?」
覗き込まれてドキッとする
「なに?和さんがそんなわけないじゃないすか」
「そうでもないよ?俺はこの人にフラれてばっかり」
「い、一度だけです」
「一回はあんのか」
驚きながらもケラケラ笑うたいちゃん
「あれ?そうでしたっけ?由梨が言ってる一回と。あとはライブも来てくんないし。あとは散々誘ってやっと風呂も一緒に入ってくれたから。それまで何回もね?フラれてる気がしたんだけどなー」
「も、もうそれ以上は!」
恥ずかしすぎ
顔を両手で隠すどころじゃない
たいちゃんがいつも使ってる毛布で顔を隠す
「クフフっ。わかってくれた?」
「はい。参りました」
たいちゃんは何でか、ご馳走様です。とか言って和さんと乾杯してる音が聞こえた
fin