第17章 17
「んっ………」
「あ、起きた」
目を開けると和さんが私の身体を拭いてて
「か、和さん!自分でやります」
まじまじと全身を見られてて
恥ずかしい
「フフッ。よくやってんじゃない。気にしないの」
「へ?」
「あれ、気づいてなかった?そのまま寝ちゃう時はちゃんとやってんのよ。朝気持ち悪いの嫌でしょ?」
ささっと私の身体を拭き終わりそのまま抱きしめて布団に潜り込む和さん
お互い何も着てなくて
でもそれがなんだか心地が良い
「ちょっと久々だったから。疲れちゃったね」
「はい、でも…嬉しかったです」
「フフッ。俺もだよ?ちょっとこのまま気持ち良いし寝ちゃおうか」
そう言ってすぅぅ。と規則正しい寝息が聞こえて
それに誘われて目を閉じた
次に目が覚めた時は
まだ暗くて
あー。喉乾いたなってサイドテーブルを見たけどペットボトルは空で
数時間前の情事の激しさが物語っていた
適当にズボンとシャツを着てキッチンに向かうと
「あ、お帰りなさい」
「ただいま。起こしちゃった?」
たいちゃんが申し訳なさそうに言うので
「んーん。喉乾いちゃって」
冷蔵庫からペットボトルを取りごくごくその場で飲む
たいちゃんをチラッとみると
「あ、つまみ食いしてる。それどう?」
夜作ったつまみとちょっと強めなお酒を立ち飲みするたいちゃん
「おぅ。どっちも上手いよ。それよりさ」
ちょっとニヤニヤしながら最後の一口を煽り洗い物を始める
「ちゃんと言えたの?寂しかったって」
「へ?………あ」
そういえばそんな話したなと思い出して苦笑いする
それでたいちゃんは察したのか、たく。と言い出す
「ごめんなさい?」
「何で疑問系?つかあやまられても。………まぁ?そんな事言わなくたって和さんの事だからね?由梨の気持ちなんか分かりきってんだろうけど」
そう
和さんには何でか直ぐにバレてしまう