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2人の距離〜2nd〜

第14章 14





数週間後

「あ、お帰りなさい」

「ただいま……どう?」
性転換手術を終えちょっとお休みをした楓ちゃんは

フルパワーで戻ってきた

そんで


1番変わったことと言ったら


「あれ?光ちゃんは?」

「いや、私ですけど」



大人しく地味な格好をしていた光ちゃんがそこそこなギャルになってて


「フフッ。随分変わっちゃって」

「褒め言葉としてもらっときます」

「ちょっと!私が1番変わったんですけどっ!」


「楓さんは相変わらずでしょ?光ちゃんは……やっぱすげーな!ギャルは嘘じゃなかったんだ!」
翔さんはまじまじと見て様変わりに驚いてる


「なに私が変わらないって?変わったのよ?見る?」

「見ませんっ!助けて!ニノ!」

だから何で皆んな助け求めんのよ


「ところでー?私の由梨とはどうだった?仕事中にいちゃいちゃしてたんじゃないの?」

「時々ねー。というかニノが相変わらずだったんだよな」
思い出し笑いしながらそんな事を言う相葉さん


余計な事言わなくていいのに


「相変わらずって……また虐めてたのね。ほんっとニノちゃんって変人」

4人に吹き出されたけど

ゲームに集中するフリをする


「まぁいいわ。暫くすれ違いでしょ?ちょっとは夫婦の時間増やせたのなら」

「あー。映画入るからね」

そう

もう時期映画撮影がクランクインするから地方の撮影ばっかりで暫く由梨との晩酌はお預けだなって思ってた


「それもあるけど、なに?聞いてないの?雪乃くん今度ツアーで全国飛び回るけど。海外もあるみたいよ」

「へぇー。そうなの?…あー。だからパスポート切れてないか見てたのか」

つい最近家で見た光景を思い出してそう言うと

「やっぱり変な夫婦ね」

はい

また失礼です

この人生まれ変わったとか帰ってきて早々に言ってましたけど

何も変わってません



「私のおかげで気づいて良かったわね。突然居なくなったらてっきり愛想尽かされたとか思っちゃうじゃない」



いやいや
これ日常だからそこまでは思わないよ


と考えたけど同時に
振られた事あったわと思い出し苦笑いを浮かべてしまう



「フフッ。感謝してますよ毎日」

「いらない嘘つかないで」

相変わらず失礼で辛辣な楓ちゃん

あー


いつもの日常が戻ってきたなと思った
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