• テキストサイズ

2人の距離〜2nd〜

第14章 14








「(カランカラン)あ、いらっしゃいませ」

人もまばらなカウンター席に案内されて、どーも。と言いながら座る


「あれ、由梨と来るって言ってませんでしたっけ?」
見事にバーテンダーに化けてる涼にそう聞かれて

「あー。ちょっと忙しくなっちゃったから。先に来たのよ。多分1時間くらいしたらくるかな?」

由梨は空ちゃんのメディア復活が始まり俺たちの現場とあっちとで掛け持ちになって

中々忙しいみたいで

「へぇー。頑張ってるんですね。…どぞ。」
前に、美味い!って言ってた酒を作って目の前に出す涼に、あんがと。と言ってもらう

「そういえば、由梨に言ってなかったの?バーテンダーの事。言ったらびっくりしてたけど」

「あー。そういや言ってなかったな。あいはずーっと入り浸ってたんですけどね」

「フフッ。ほんと面白いよね。2人って」

初めて会った時からそうだけど

元々付き合ってたってさらっと言っちゃうし

だけどお互いに今は別のパートナーがいて

それでもコンビ芸なような事しちゃってるのが新しいなって思ってた


「そうですか?でも二宮くんにとって1番面白い人って由梨ですよね?」

「ンフフフ」
笑いながらもらった酒を飲む

「俺の知ってる由梨は控えめで。いつも何歩も後ろ歩くって感じで。巻かれていくタイプだったんですけど。大分印象変わりました」

「まぁ、今でもその部分はあるよね」

「はい。、、でも、二宮くんといる由梨ははつらつしてますよ」

そうかな?

「俺自体が付いてこいってタイプじゃないから。どちらかと言うと巻かれたいのよ」

その方が楽だしね。と続けると


「うーん。表向きの2人しか見てないけど、二人三脚?のような?」

「そうだったら嬉しいな」


お互い主張はそこまでしないから

時たまあんな感じで由梨が小さな不安抱えたりすんだろうけど

縛り付けたくないし
多分由梨もおんなじ気持ちで

/ 158ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp