第12章 ★桜の秘め事(~P182)
その翌日から桜に帳の匂いが付いたことが噂で広がっていた
がっかりした男は何人もいたが、紅葉たちは嬉しそうに笑顔を見せるだけだった
それが恥ずかしくて桜は俯いてしまう
まだまだ慣れるまでに時間がかかりそうだ
しかし
「桜、今夜も俺の部屋来いよな」
帳に求められれば嬉しくなる
桜が帳の誘いを拒む事はなかった
そして、今夜も声を堪えながら二人は交わる
部屋に響くのは卑猥な音と肌のぶつかり合う音
睡眠不足になりかけたが、愛を確かめあうこの行為はやめられなかった
「…帳くんっ。私…帳くんのお嫁さんになりたい…」
交わりながらうわ言のように呟けば、帳は動きを速めた
「くっ…当たり前だろ。大人になったらすぐ嫁にしてやる」
「嬉し…あっ、あん!」
「声、抑えろ」
同時に絶頂に達すると、二人はその場に倒れこむ
幸せだった
「帳くん…好き」
そう呟けば、桜の中で再び帳のモノが大きくなる
驚いて桜は目を見開くが
「そんなこと言って。俺を誘ってるんだろ」
またしても突き上げられる
そんなことない、とは言いつつも桜はその刺激を喜んでいた
今夜も二人は交わる
互いの愛を感じながら
何度も何度も絶頂を迎えるのだったーーー
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